引退って顔ではない

100年に1人の表現者が、来シーズンの競技から一線を引くことを

記者会見で明らかにしました。

今後はプロ転向して自分のスケートを見てもらうとのことで、ちょ

うど浅田真央アイスショー構想と同じ時間軸にあるこの天才が

また浅田真央と同じリンクで滑るのかな?と思わせるには十分な

タイミングです。

 

記者会見を見ていないので、細かいニュアンスはわかりませんが、

ちょっと見た感じでは、引退する人間の顔ではないです。

ほっとして見えるかなぁ?くらい?

何なら今日も4A練習してましたよ、的な表情に見えます。

 

毎シーズン、どっかこっか怪我、病気でストレスなく1シーズン

滑り終わったことなんかほとんどない競技人生だったと思います。

そもそも、東日本震災の生き残りというストレスどころじゃない

重たい荷物を、彼は真正面から受け止めて競技を続けてきていま

す。

いつだかのエキシビジョンで復興に込めた祈りを表現した「花は

咲く」は、舞踊に造詣のない人間の心までもを激しく揺さぶる、

鳥肌の立つ演技でした。

 

あの演技1本を見るだけで、彼が競技としてのスケーターを超越

した時代に1人現れるか現れないかのカリスマだったことを思い

知らされます。

 

あのプログラム1本で、ずっと食べていけるんじゃないでしょう

か?って言ったら大袈裟ですかね?

私の「4Aを着氷させるのを見る!」という夢がまだ見れてない

以上、アイスショーで見るしかないと、私は思っています。

お疲れさまなんて言わないです。

私の夢には、まだ続きがあるんですよ。

 

世紀の天才の今シーズンに、期待しています。